途方に暮れたのは黄昏どきで
空は山まで溶け合って何処か哀しくなる
ふいに君がくれし道の標も見えなくなって
瞼閉じた後、花に聞く僕
君の耳には 辿りつけたら どんな言葉 今は開く
遠回りして いつの間にやら幸せ、と 栞はさんだ僕

風に続き頁めくられたって
悪い気なんかしないのにね
君は先へ急ぐ
僕の耳には 辿り着くなら どんな言葉 今は開く
一回りして 去った季節の数だけを 栞はさんだ君

桜散る夕立にせかされ ひとりよがりだった僕、の想いが
はらはらと零れ舞う

君の耳には 僕の耳には 思い当たる言葉ひらく
遠回りして いつの間にやら幸せ、と 栞はさんだ春
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