さんぽ

太陽の方へ
なんとなく
歩く理由など
ないのにさ
知り合いに会うと
めんどうだなぁ
野球の帽子を深めにした
けっこう歩いて汗ばんだよ
アスファルト
ごろり寝ころんだら
冷たくてなんか
ちょっといいね
目を閉じてみたら
ウトウトした
カチャカチャ
野良犬
小走りで来た
ペロペロ俺の顔なめまわす
世紀末大予言は
なんだかんだ言っても
ハズレるだろう
そう考えて
また歩く
ぬるい風が少年たちの
アイスキャンディーを
とかした
なぜかさけぶ
気持ちがどんどん盛り
上がり
足は別の生きものさ
いきなりハイライト
海が現れたぜ
そしたら涙が
ちょちょぎれて
全力疾走していたら
見事にこけた
呼吸をととのえて
貴方に電話しよう
「明日はヒマなのかい」
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