修羅の如く

人は何故 男と女に 分かれてしまったのだろう
あらゆる哀しみが そこから始まるのに
たとえば愛だけでは 生きてはゆけないけれど
もしも愛なしでは とても 生きられない

次に男に 生まれたならば
修羅の如く 激しく生きるだろう
日が沈み また昇るように 生命くりかえし
子供のような瞳で眠るだろう

次に女に 生まれたならば
母の如く 強く生きるだろう
悲しみを悲しみとして 受け止めながら
疲れた修羅を 抱いて眠るだろう

人は何故 光と影に 分かれてしまったのだろう
あらゆる憎しみが そこから生まれるのに
たとえば雨のなかで 日差しに憧れても
やがて日差しのなかで 雨を恋しがるだろう

次に女に 生まれたならば
天女の如く 柔らかく生きるだろう
喜びを喜びとして 受け止めながら
悲しい修羅を 愛して生きるだろう

次に男に 生まれたならば
修羅の如く 激しく生きるだろう
寄せては返す 波のように 生命くりかえし
愛しい人を 守って生きるだろう
寄せては返す 波のように 生命くりかえし
愛しい人を 守って生きるだろう
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