東京快晴摂氏零度

上空一面に広がる真っ白な彫刻が
緩やかなスピードで悠然と去って行く
地上には俺の足音
地上には俺の鼻唄
笑えったって難しいが
苦笑いで見送るぜ

また会おう あばよ さよなら
当て所無いのが似てるな、俺達

そうだな
そうやって瞬間が過ぎて行く
目まぐるしいスピードは心臓のビートなんだろう
摂氏零度に色が弾ける
上り電車が街を引き裂く
澄み渡る冬の風に
右往左往の影と影

また会おう あばよ さよなら
彷徨う様が似てるな、俺達

青と白 赤と黄色
緑色 ねずみ色
ありふれた色でいいんだ
感じたいんだ 心の底の底まで
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