花に曇の空模様
俺の心は何処にある
彼方此方を駆け回り
辺り構わず呼ぶのだが
「神様は死んじゃったよ」
まだ俺は生きているようだ
「もう花は散っちゃったよ」
だが日々は続くんだ

鐘を打ち鳴らす 何回も打ち鳴らす
雨雲を打ち壊し 俺を打ち壊せ
喉の奥から沸き上がる
風の吹くような声が

風に四月が砕け飛ぶ
砕け飛ぶなら砕け飛べ
気が済むまで彷徨って
気が済んで微睡んで
両頬を打ち据える幻に飛び起きる

窓を開け放て 魂を開け放て
過去を開け放ち 未来を開け放て
地平の果てを叩き割る
雷のような声を

焼き付く声を 引き裂く声を
血潮の声を 声を!
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