滑走路と人力飛行機

空から落ちて来る
得体の知れない狂気は
45度の角度で
放り出してやれ
背後から付けて来る
陰険な影達は
路地を抜けた場所で
走って振り切れ

滑走路に立っている
翼は持ってない

雨ならザーッと降って来い
風ならドンと吹いて来い
前にも後ろにも
どうせ何にも無いから
両手を広げて
飛べるつもりになって
一瞬よぎる恐怖と
踏み出す勇気

この淋しさが生きてる証さ
震える足元が生きてる証さ

時間は訪れて
今一度息を飲んで
見送る言葉など
もう必要無いはず
死ぬ気で走り出して
駄目ならそれまでだ
死んでいるみたいに
生きていたくはないから

滑走路に立っている
翼は持ってない

滑走路に立っている
翼は持ってない
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