俺に咲いた花

流れて故郷(ふるさと) もう遠い
どしゃぶりつゞきに 傘もない
こんな男の どこがいい
聞けばほんのり 紅をさす
素顔の花の 花のいじらしさ
おまえはおまえは 俺に咲いた花

やさしい瞼を この俺が
ぬらしているのか 夢にまで
眠るおまえの 横顔に
春の来る日を 祈りたい
枯れるな俺の 俺のこの胸で
おまえはおまえは 俺に咲いた花

さすらい暮しの 寒さより
幸せやれない 身がつらい
涙こらえて 背で詫びりゃ
いつか吹雪に 消える町
最後の夜が 夜が明けてゆく
おまえはおまえは 俺に咲いた花
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