路地裏のからすたち

アンタのしゃがれたその声に なぜか癒されて真夜中になる
ガラでもないのに牧師のように 告白 永遠 聞いてる

そんな噂なんて気にすんなよ
帳消しにできる強さをたぶんアンタは持ってる
むかしの噂を知ってるなんて
どこか繋がる 過去があるのさ

そんなに哀しい目で俺を見るな 抱きたくなるだろう
こんな安物の上着でいいなら その肩にかけてやろう
変わりに優しい言葉をダブルで注ぎたしてくれりゃいい
こんな路地裏の 止まり木に止まる淋しい雄がらす

時々敬語を使いながら 時々体をすり寄せてくる
クモの巣のようにはびこる煙 俺を好きになれるかい

半分睡魔に襲われて
官能小説 心で書いてる

唾液が火薬に感じるくらいに 不意打ちなくちづけ
椅子から転げ落ち マリオネットのように手足がばらばらになる
信じる? 信じない? 自分できめてと煙草に火をつける
こんな路地裏の 止まり木に止まる怪しい雌がらす

むかしの噂を知ってるなんて
どこか繋がる 過去があるのさ

そんなに哀しい目で俺を見るな 抱きたくなるだろう
こんな安物の上着でいいなら その肩にかけてやろう
変わりに優しい言葉をダブルで注ぎたしてくれりゃいい
こんな路地裏の 止まり木に止まる淋しい雄がらす
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