残暑

日傘をさし 土手を歩く
白い小さな イリュージョン
目を細めて 追いかけたの
夏をひきとめたくて

ふとあなたの声が
去年の恋が
歌いながら 光りながら
耳をかすめた
ペダルをこいで並んだなら
しばらくそばにいて

やがて雲は ちぎれながら
空色を深め
透きとおった心からの
葉書が出せる気がする

まだ あなたの声に
去年の恋に
立ち止まって 涙ぐんで
季節を知るの
そんなこよみをありがとうと
いつしか伝えたい

ふとあなたの声が
去年の恋が
歌いながら 光りながら
耳をかすめた
ペダルをこいで並んだなら
しばらくそばにいて

あなたの声に
去年の恋に 立ち止まって
涙ぐんで季節を知るの
そんなこよみをありがとうと
いつしか伝えたい
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