望郷十年

遠い夕陽に 哭く木枯らしが
胸であなたの 呼ぶ声になる
離れて十年 忘れはしない
想いで千里を 心が帰る
あなたと言う名の 恋しい故郷(ふるさと)へ

雪のホームで かじかむ指に
息を吹きかけ 温(ぬく)めてくれた
恋しさ十年 遥かな月日
真綿が降るよに 逢いたさ積る
詫びても戻れぬ いのちの人だけど

夜行列車の 灯りの帯が
北へ流れる 蛍に見える
逢いたさ十年 冬空夜空
土産の一枚 いつの日織れる
あなたと涙の 添い寝の夢むしろ
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