危険なNO.5

ラウンジバーで すれ違いざま いやな香りさ
染みついていた 幽かな痛み ふと振り返る

誰に似てる理由じゃないけど
いつのまにかKeyを握らせる
席を立つまで会話の裏に何かの影

乾いた肩を壁に押さえて長い口付け
首筋に頬 埋ずめるたびに 名前呼びそう

髪が指の透き間擦り抜ける
腕が腰のライン確かめる
気づかぬうちに 五感の全て比べてゆく

違う女が同じ香りで足を組み頬杖つく
パフュームだけを抱いているのさ 忘れられず

先にシャワーを浴びさせてくれ 影をながそう
残された部屋 溜息混じる 罪な香りさ

消えたはずの場面までもが
シーツに映写されてゆくのさ
どこにでもあるどこにでもいる危険な No.5

違う女が同じ香りで足を組み頬杖つく
パフュームだけを抱いているのさ 忘れられず

ラウンジバーで すれ違いざま いやな香りさ
香りさ 香りさ… No.5
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