lose no time

書き間違えたノートの
ぺージを丸めて捨てた
僕がもしも神様なら
こんな風に何も迷わず
問題ばかり後を絶たない
この星も僕らのことも
手のひらでつぶして
ゴミ箱に捨ててしまうのかな

でもいつも通り太陽は昇り
窓の外街は忙しなく動き
それを見ているこの僕だって
こうしてちゃんと生きているよ

シャンペンと紙吹雪で
迎えた21世紀は
映画やテレビが描いたような
夢の未来そのものじゃなく
そんな未来を築くために
僕らに与えられた
大切な 大切な時間なんだ
そうか 神様は僕らを
見放してはいないんだ

別々の国に生まれた
2人がぎゅっと手をつなぎながら
この街の景色の中
幸せそうに歩くのを見た
二人の国が今突然
争い始めたとしても
その手をどうか離さないで
よけいに強く繋ぎあっていて

愛を誓い合えたり
心から分かり合える友になれる人が
自分の国にいるとは限らないと
誰もが信じられる時が来ればいい

シャンペンと紙吹雪で
迎えた21世紀は
映画やテレビが描いたような
愛の未来そのものじゃなく
そんな未来を築くために
僕らに与えられた
限りのある 大切な時間なんだ
そう 僕らはまだ生かされてる
何かを期待されている

大事なことを忘れないよう
書き留めておくそのための
紙なのに僕はほとんど何も
書かないで捨ててしまった
僕はもう一度拾い出して
丁寧にシワを伸ばした
大事だと思ったことを書こう
本当はどんな未来を望むのか

シャンペンと紙吹雪で
迎えた21世紀は
映画やテレビが描いたような
夢の未来そのものじゃなく
そんな未来を築くために
僕らに与えられた
大切な 大切な時間なんだ
そうか 神様は僕らを
見放してはいないんだ

しわくちゃの紙にそう書いて
胸ポケットに入れた
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