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のびやかに体を解き放つ
カーテン越しの朝の太陽
5度目の夏をもう過ごしたの
あいかわらずの1人の部屋で

なんとなく 何かが違う
見えない 何かが

この街の 匂いも
この街の 温度も
この街の 時間も
いつかしみついてしまった

鏡の前に立ってながめてた
前からこんな顔してたかな
ベランダの緑がしおれてた
「おはよう」さえも言ってなかった

なんとなく 何かが違う
忘れてた 優しさ

この街の 光りも
この街の 色彩も
気づいたの 自由は
私の腕の中にある

動き始めた
心の歯車
もっともっと

髪を切る
靴を洗う
夢を見る
蘇れ もう一度

体中 全てが 目覚めていく
変わるのよ 今すぐ
明日は違う私になる

この街の 光りも
この街の 色彩も
気づいたの 自由は
私の腕の中にある
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