哀愁のからまつ林

涙あふれて はり裂けそうな
胸を両手で 抱きしめる
みえないの みえないの
背のびをしても
あゝ あの人は 行ってしまった
からまつ林

せめてもいちど 恋しい人の
腕に甘えて 縋れたら
それだけで それだけで
死んでもいいの
あゝ 弱虫と 風が叱るわ
日暮の風が

あとも見ないで 別れていった
男らしさが 哀しさが
燃えるよな 燃えるよな
夕やけ小焼け
あゝ 帰りましょう 影を踏み踏み
落葉の道を
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