サファイア・ブルー

粉雪舞い乱れる白い港
異国へ向かう船は寒いよね
薄い手紙は別れの文字
封筒の底に光る指輪
何も言わない 君を責めやしない
サファイヤよりももっとブルーな心
いいだろう 想い出なら
冬の波に投げて捨てても

確か二十歳の誕生日だね
リボンほどいて 君は泣いた
わからないのさ 時が君を変えて
サファイヤより冷たい人になった
死にたいくらいぼくは哀しかった
キラキラ光ながら
海の底に沈んだリング
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