ふたりの砂時計

そうね あまえん坊は私
背中に手をまわして あなたの胸で
耳をふさげば ほら 二人きりよ

グラスに漂う アワのようね
一息吹きかけ フワフワ
形がなくなって とけてしまう

あなたが しばらくの眠りにつく頃
我がまま言わずに 出ていく私だから
お願いもう少し このまま
飲みたいの
二人の砂時計 こぼれおちるまで

冷たいつまさきが 重なる
ほほにやさしくあなたの手のひら
くちびるかさなれば あついわ

グラスにしみこむ光のようね
ほんのり 波間をふわふわ
ちりばめられた 二人の愛

あなたが しばらくの眠りにつく頃
我がまま言わずに 出ていく私だから
お願いもう少し このまま
飲みたいの
二人の砂時計 こぼれおちるまで

お願いもう少し このまま
飲みたいの
二人の砂時計にこぼれおちるまで
×