果実

何もない 平凡な毎日を
求めていたの?
自分でも よく覚えてないし
それは重要じゃない

予想したのと違う人生を
受け入れるのは ときどきつらい
私との出会い きみにとっては予定どおりだったの?

夢中で追いかけるほど 遠くへ逃げてゆく 甘い果実
その先に 何が待っていようと
今ここで立ちどまれない
とびこんでゆこう きみが腕をひろげてるなら
まだ少し恐いけれど
私が見つめているのは 光

本当の私はもっと 無欲な人間だ
がむしゃらに 何かを求めるのは まるで自分じゃない

自問自答を くりかえしながら
生まれてから 今までの
あれもこれもどれもが 自分なんだってこと 痛いほど知るよ

はげしい雨に打たれて 陽にさらされ 輝いてゆく果実
きみの立っている その場所まで
この足でたどりつきたい
体が熱くなるほど この手に入れたいものがある
欲望をかくそうとしない
私の心は赤く 燃える

欲しくてたまらない
その果実の味は 私だけが知ってる

夢中で追いかけるほど 遠くへ逃げてゆく 甘い果実
あきらめない姿をはじめて 見てほしいと願っているよ
とびこんでゆこう きみがいつかいなくなるとしても
もう誰も責めないと誓い
見上げた空は どこまでも青い
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