切り出せない二人

木枯らしの予感が
遠くの空をグレイに染める
雪になれば少しは
明るい朝が二人を包むのに Ah

同じ部屋に居ても
別々の時間(とき) 過ごしてしまう
あれはいつからだろう
君は一度も 笑わなくなった

切り出せない僕は黙ったまま
煙草に火を付けて
切れ出せない二人の行く先を
ぼんやり見ている

時計の音だけが
二人の隙間こぼれて行くよ
上手いラストシーンが
見つかるまでの つかのまの夢さ

言い出せない君は背中向けて
TVをつけたまま
言い出せない言葉はいつまでも
この部屋をめぐる

きっと全てを許し合うだけじゃ
続かないね 愛は
もしも戻れるのなら もう一度
抱き締めたいのに

切り出せない僕は黙ったまま
煙草に火を付けて
切れ出せない二人の行く先を
ぼんやり見ている
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