閃光花火

綺麗だった 浮かんでは消えた キミの横顔に恋花火
夜空に舞う色トリドリの想い
夏の恋がはじまる

僕より背の高い アジサイ浴衣姿
並んで歩くのが恥ずかしいと キミは少し離れる
ラムネの瓶に写る キミばかりを見ていた
やけに大人に見えた夏祭り ドキドキが止まらなかった

「もうすぐはじまるよ」と 走り出した僕ら
理由をつけて その手を繋いだら

綺麗だった 浮かんでは消えた キミの横顔に恋花火
夜空に舞う色トリドリの想い
夏の恋がはじまる

林檎飴を買って お寺の裏山のぼる
二人だけの僕の秘密基地 今 花火が上がった

響く爆音に 放った僕の想いは
わざとキミに 聞こえないように
伝えたアイロニー

キミが好きだった ずっと好きだった
今年の夏こそ伝えよう…
綺麗だった 浮かんでは消えた キミの横顔に恋花火
夜空に舞う色付いた華びら
夏の恋よはじまれ
今 打ち上がる

帰り道二人で一駅ぶん歩く
少しでも傍にいたいと 胸に宿る残り火
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