メビウスの帯はねじれる

メビウスの帯は ねじれねじれ続く
訳もわからぬ間に ねじれねじれ続く
降りれば昇り着く 昇れば底に着く
どうして どうして どうして どうして
辿り着けない 帰り着けない
元に戻れるはずが
メビウスの帯は ねじれねじれ続く
訳もわからぬ間に ねじれねじれ続く

メビウスの帯は 表裏ねじれる
訳もわからぬ間に 裏表つながる
終点の駅札 裏返せば起点
どこから どこまで いつから いつまで
さかのぼれない 見霽(はる)かせない
行く先に着くはずが
メビウスの帯は 表裏ねじれる
訳もわからぬ間に 裏表つながる

どこを走っているの どこを迷っているの
気づかない転轍で 現(うつつ)と影がいれ替わる
どこで暮らしているの どこで生きているの
気づかない転轍で 何度も2人すれ違う
メビウスの帯は ねじれねじれ続く
訳もわからぬ間に ねじれねじれ続く
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