夏メロ

声を聞けば何だかホッとするような
気の合う友達 そう思ってたのに
恋の相談されるたび チクチク刺さる
夜風じゃほてった体冷ませなくて

2人の距離が近づく帰り道
伝えたい気持ちを反芻しながら
いつもと違うあなたに浮かれてる
自分を必死に隠そうとしたんだ

ブカブカヘルメットをして 背中をギュッとつかんで
微かに聞こえる鼻歌 夏のメロディー
あなたの優しい仕草に勘違いしてる バカだね
いつものようにスラスラ言葉が出てこなくって
妙に意識してしまう 時間よ止まれ
すねたり 笑ったり 色んな私に気付いて欲しい
あなただけに

恋のかけひき上手は “押したり引いたり”
まるで 見えない夜の波のようね

あなたの目は今 何を見つめてる?
私はあなた以外考えられない
勝算のない賭けは嫌いだけど
この口が この手が 求めているから

言えない ダメだダメだなんて落ち込んでる暇はない
あなたはのん気に口笛 夏のメロディー
想いを伝えたら今までのようには 二度と戻れない
あてどもない願い事は 夜を彷徨って
天の川に溶けてゆく 叶うことなく
あなたの隣で話疲れて眠る私に
優しくキスをして

しばらく電話もメールもしない 会ったりもしない
そしたら恋しく思ってくれるかな...
かけひきは性に合わないから やっぱりやめよう
このまま捨ててしまおう この気持ちも

流れ落ちる涙に 後悔などしないよ
失いたくないあなたとの 夏のメロディー
忘れない あなたをこんなにも愛していたこと
このまま 胸の奥に
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