REGRET

次の信号までと 決められた時間が
過ぎる窓の景色 溜め息で曇らす

言葉の一つずつが 嘘になるから
さよならまで言わせないで 君が呟く

いつかくる別れを前に 強く求め合えずにいた
今は遠く離れてゆく 君のすべてを愛せればよかった

「ここで大丈夫」と そっと重ねた手は
深い闇の中で 触れるガラスのよう

背中を向けたままで 僕に手を振る
長く伸びる君の影が 風に震える

何もかもさらけ出すほど たぶん許し合えなかった
ひとり歩き出した君を 追いかけるほど愛せればよかった

ふたり憎み合えるくらい 深く愛せればよかった
泣いて取り乱した君が 僕の腕の中で眠れるほど

空に抱かれる海に還る 雨のように流れてゆく
ふたりだから傷つくなら 君のすべてを愛せればよかった
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