人情酒場

未練ひきずる そんな夜は
やけにお酒が 恋しいよ
路地の灯りが 男の胸に
淋しくしみる
お前ひとりが 女じゃないと
酔って 酔って 言いながら
酒をつぐ あゝ夢をつぐ
人情酒場

酒場(みせ)の女将(おかみ)と 呑む酒が
俺のこころを 温(あたた)める
恋に破れた 男がひとり
酔いしれたいよ
悩みなんかは 忘れてしまえ
だけど だけど 好きなのさ
酒をつぐ あゝ夢をつぐ
人情酒場

肩につめたい 隙間風
呑んで明した 路地の裏
流したいのさ 昔の傷を
思い出川に
お前ひとりの しあわせだけを
祈る 祈る 盃に
酒をつぐ あゝ夢をつぐ
人情酒場
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