地球儀

朝焼けの貿易船が答えを教えてくれる
そんな気がしてこんなところまで来てしまった
海賊の気持ちになって海でも眺めていれば
僕の孤独も少し楽になるかな

今をただ生きてゆく 昨日へは戻れない
優しくなりそびれた僕が 海を見ている
だらしなく背中を丸めて

やがて世界は僕を忘れてゆくだろう
悲しみはどこへゆくのか
太陽が朝の海を染めて僕に話しかけている

これまでを思い起こせば考え込む日々だった
解決出来ないことが多すぎて そして泣いた
地球儀をひっぱりだして気が済むまで回して遊んだ
今 あの海へ来ているよ

それは僕だけじゃなく誰も同じことだと
真面目なことを思いながら 海を見ている
少しだけ涙を浮かべて

いつか孤独の果てに悲しみを見ても
旅立つ貿易船と
この景色を思い出すだけで僕は時を越えていられる

やがて世界は僕を忘れてゆくだろう
それでも歩いていかなきゃ
太陽が朝の海を染めて僕に話しかけている

聞こえるよ 遥か南の島
聞こえるよ 僕に似た誰かが笑っている
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