カレンダー

二月の寒い夜明け 白い息 はき出しながら
昨日の君の泣き顔を 想ってた

赤紫に染まる 河の景色 見つめながら
明日からの二人のこと 想ってた

甘い日々の中 隠れてた影を
認めることなく 過ごしてきた 僕達

電話の中の二人 空廻りする 苦い夜
ガラス越しに話すような もどかしさ

重ねた日々を置いて 遠ざかる 僕等の距離は
君の顔も見えない程 向こうにある

甘い日々の中 隠れてた影を
認めることなく 過ごしてきた 僕達

印をつけた カレンダーだけが
コートを着てた 冬を覚えてる

四月の午後の中で 靴ひもを 結んでいると
明日の君の笑い声 響いてる

隠さないから この胸の中
隠さないでよ その胸の中……
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