アカ

彼にとっては安らぎだったその色は
今は白黒になり何色か分からない
古びた映写機が映し出すその色は
彼の意識の中でしかアカで居られない

可哀想なその男はその色をアカとしか見えてない
妄想の中で安らぎを求め
いつしか耐え難い苦しみに狂ってた

コノメガ ミエナクナルマデ ボクハサケンダ

可哀想なその男を痛く包みだしはじめる赤色
妄想の中の安らぎを覚え
いつしか耐え難い葛藤に狂ってた

この眼が見えなくなるまで僕は叫んだ
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