TRAIN

長い雨が止むと無音の季節が来て
声は言葉の形を成さず消えた
走る窓に飛び込む新しい光は
次の瞬間にはもう古ぼけた光に変わって
過ぎて行った 手を振って

映画のラストシーンを思い出せないように
いくつも置き去りにして記憶から消した
電車は音もなく次の駅へと向かって
長かったこの目覚めが今終わるよ

飛行船が空を隠して 無重力の影を作った
僕は目を薄く開いて まだ見えない星を探した
無愛想なカウボーイの歌が 不確かな希望を描いた
君の口が微かに動いて まだ知らない場所を教えていた

遠ざかる蜃気楼 重い足を引きずって
いくつも置き去りにして身を軽くした
涙は音を立て過ぎた街を濡らして
長かったその眠りから今覚めるよ

飛行船が空を隠して 無重力の影を作った
僕は目を薄く開いて まだ見えない星を探した
無愛想なカウボーイの歌が 不確かな希望を描いた
君の口が微かに動いて まだ知らない場所を教えていた
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