こんなふうに歌えたら

知らない子供が手を振ってる
はじめて訪ねた 小さな町で
レンガの舗道で
仔犬も見る夕陽

「みんながあなたを愛してる」と
そんな意味のある 挨拶だった
何だかあなたと
歩いている気がした

この町から流れてくる歌は
あなたのこと知っているわけじゃない
だけどとても わかってゆくみたい
あなたのこと
陽気な顔して すこし淋しいこと

ランプは月夜の邪魔もせずに
今夜は小さな記念祭なの
みんなそれぞれの
歌を唄ってゆくけど

自分のこと 唄える歌なんか
何もないと ちょっとスネてた わたし
だけどそれは 友達の話や
あなたのこと
そんな中に今 わたしが見えてくる

あなたにさえ 幸せや喜び
小さくしか言えないクセ 直したい
そしていつか どんな場所にいても
こんなふうに
ふたり歌えたら きっと素敵だよね
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