ふたりの少年

誰もいない校舎 日暮れまで
ふたり 立たされていたね
カバン 3つかさねた自転車を
おしながら またケンカね

キミは南へ カレは北へと
そして私はここで手を振る

1枚目のカードがほら 届いた季節
ふたりの文字がまだ ケンカしてるの
誕生日の消印から 始まる日々は
ふたりの少年と たったひとつの恋

眠い目をこする 教室で
机ならべた まん中
ずるい私のこと 気づいても
横顔だけで 笑った

キミはいつしか カレは突然
そして私も大人になるの?

3枚目のカードがそう 届く頃には
ふたりの文字はもう 別々かしら
誕生日の消印だけ 変わらないまま
ふたりの少年と ひとつ消えた言葉

誰もいない 誰もいない 部屋の片隅
2枚目のカードと 去年の写真
誕生日の消印には 早すぎるけど
ふたりの少年と 3枚目のメモリーズ
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