夏休みだけのサイドシート

黙ったままで
ハイウェイだけ 見つめないで
潮風が吹く
3車線は秋へ続く

いつだってこのクルマで
送ってくれたね
2本目の河を越すと
星の見える 数が増えたね

これが 今日が
最後のサイドシートね
夏が終われば
別の人が
このシート待っているの
判っていたけど
だけど きっと
できないGood-bye

ダッシュボードの
地図のすき間 はさんだメモ
見つけた時に
思い出して 私のこと

降りないで 次のEXIT
声にする前に
ウインカー あなた先に
倒したから 何も言えずに

これが 今日が
最後のサイドシートね
渋滞もせず
こんな早く
どうして着いてしまうの
ゆっくり走って
だって きっと
涙が出そう

これが 今日が
最後のサイドシートね
夏休みだけ
もしかだけど
顔が見たくなったなら
電話をかけてね
わたし そっと
待ってるずっと
×