山行きバス(道草ノススメ)

晴れた空の下を
バスは山へと向かって走るよ
窓を開けて僕は
木々の匂いの光を浴びるよ

アスファルトもう見えない坂道

カバン下げたままの
君も誘って来れたらよかった
森に向けて投げよう
いつか舗道で拾った木の実を

土曜日は心いつも揺れて

午後の高い陽射しが
僕を道草に誘う

砂利道を曲がりくねる風に

青い草が歌うよ
空に両手を伸ばして

バスは地球の形
僕に刻んで揺れるよ
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