さすらい本線

遠く消えてく 町の灯(ひ)の
一つは君の 窓あかり
やすらぎ暮らしと 聴いたから
ようやく堪(こら)える 途中下車
恋の未練火(みれんび) 消せないままに
男はひとり さすらい本線

君のあの日の 置手紙
さよならだけの 走り書き
心の迷いも そのままに
涙でにじんだ 乱れ文字
窓に広がる サロベツ原野
男はひとり さすらい本線

沖に潮鳴り 聴きながら
列車の旅は まだ続く
描いた希(のぞ)みを 果たすまで
終着駅など 今はない
君のしあわせ 心で祈り
男はひとり さすらい本線
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