連絡船恋唄

あなたのいない 歌国(うたぐに)の
巷(ちまた)は淋しい 片瀬波(かたせなみ)
きかせて下さい もういちど
疲れた女の 心を洗う
連絡船の あの唄を

あなたの歌の 足跡を
辿(たど)って津軽(つがる)へ 着きました
及ばぬ夢とは 知りながら
棧橋(さんばし)離れる 連絡船を
流れの宿と 決めました

雪雲(ゆきぐも)走る 海峡は
やっぱりあなたの 世界です
教えて下さい どうすれば
女の胸から したたる愛が
画(か)けるでしょうか この海に
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