恋慕

落葉が窓から また秋を
わたしの部屋に 連れてくるけど
編みかけの セーターだけが
何も知らずに そっとそのまま
愛してはいけない 人だけど
つのる想いは 悲しくなるだけ
泣かせてよ もう一度 あなたの胸で
逢えないことが こんなにも 苦しいものなら
泣かせてよ おもいきり あの日のように
淋しい 秋が こんなに 切ないものなら

窓辺の鉢植 また枯れて
冷たい冬が すぐにくるけど
書きかけの 便箋だけが
風にめくれて いまも そのまま
すがってはいけない 人だけど
忘れきれない あなたのぬくもり
泣かせてよ もう一度 わたしの部屋で
別れることが こんなにも 苦しいものなら
泣かせてよ 声をあげ 子供のように
死にたいくらい あなたを したっているから

泣かせてよ おもいきり あの日のように
淋しい 秋が こんなに 切ないものなら
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