翼あるもの

どしゃ降りの雨をぬけ
晴れ間に会えたとしても
古いコ−トはきっと今は
まだ脱ぎ捨てはしない
今は きっと
行く先を決めかねて
佇む一人の曲り角
さすらう風の小耳にそっと
行く先たずねてる うつろな 今日
明日はどこへ行こう
明日はどこへ行こう
俺の海に翼ひろげ
俺は滑り出す
お前というあたたかな港に
たどり着くまで

疲れ果てた身体をだまし
ただ鳥のように翔ぶさ
風に乗り 雲をつきぬけ
自由を夢見て めざして
大きく はばたく
現代に生きる俺たちに
星は進路を指してくれる
夜の海 誰かが高く 燈火を
生命をともしてる 悲しげに 高く
明日はどこへ行こう
明日はどこへ行こう
いま夕陽に翼ぬらし
俺は帰るのさ
お前というあたたかな港に
たどり着くまで

俺の海に翼ひろげ
俺は滑り出す
お前というあたたかな港に
たどり着くまで
俺の声が聞こえるかい
お前に呼びかける
こらえ切れずそばにいたいと
叫びつづける
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