萌ゆる想い

ゆるやかな坂道を
のぼりつめたこの広場で
人の波にもまれながら
はじめて君を識った
ふりかえれば 長い道程
二人が出会う日まで
だから今は陽光(ひかり)の中
君のために生きている

眠れぬままに時はすぎ
さまよい歩く夜の径
南から吹いてくる
季節の風とすれちがう
ふたつの星が寄り添う
夜空を見上げていたら
君が倖せであればいいと
知らずに涙こぼれてた

夢見たものが知らぬまに
淡く消えることがある
いつの日か別れが来ても
君を忘れずにいよう
狂おしい空の青さよ
両手を拡げていたら
祈る心はふるえながら
君住む街へ駆けてゆく
×