逢坂川

汚れた女と 目を伏せたけど
襟の白さに あゝ 少女が残る
おなじ痛みの川千鳥
今のおまえがいいんだよ
水の都の さすらいに
ゆれて 流れて 逢坂川

小雨の街角 けんかをしても
背中あわせの あゝ ぬくみがかよう
夢にはぐれた 淋しさを
うめる相手はおまえだけ
北へ南へ あてもなく
ゆれて 流れて 逢坂川

捨てきれなかった この街の灯は
ひとの情に あゝ ほろりとにじむ
酔ってグラスに 逃げた日を
笑いばなしにしておくれ
ついてくるかい どこまでも
ゆれて 流れて 逢坂川
×