無情の海

海の鳥さえ翼をよせて
はるか海峡こえてゆく
島は見えても わたれない
こころひきさく 無情の海よ
いくつゆく春 指でかぞえたら
めぐり逢えるの あの人に
やさしい胸の日だまりに
逢いたいよ 逢いたいよ
海の向こうに ふるさとがある
逢いたいよ 逢いたいよ
島は見えても わたれない
海のにくらしさ

赤い夕日が岬をそめる
カモメ啼き啼き 沖へとぶ
船は見えても わたれない
波の荒さよ 無情の海よ
もしもわたしが 鳥になれたなら
おなじ傷みに たえている
あなたの島に とんでゆく
逢いたいよ 逢いたいよ
とじた瞼に 面影うかぶ
逢いたいよ 逢いたいよ
船は見えても わたれない
海のにくらしさ

逢いたいよ 逢いたいよ
海の向こうに ふるさとがある
逢いたいよ 逢いたいよ
とんでゆきたい ゆかれない
海のにくらしさ
×