港町純情

酒を浴びせて グラスを砕き
後ろも見ないで 消えたひと
あなたの思いの はげしさを
今さら知った
雨の 雨の港町
むせぶ霧笛が 胸をさす

男ごころを 秤にかけて
ためした私が 悪かった
怒りにふるえる あの肩に
すがって詫びる
雨の 雨の港町
かもめ翔びたつ 北の海

棚のボトルに 半分残る
あなたのお酒の いとおしさ
気まずい別れを したままで
待つのはつらい
雨の 雨の港町
酔って霧笛と 泣く夜更け
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