雨の銀座

雨の銀座の街角で
一人涙に 濡れながら
うそと知りつつ 待ちました
男ごころは 移り雨

女ごころの 古傷に
かけた情が うれしくて
うそと知りつつ 待ちました
恋の銀座は 小ぬか雨

濡れて待つ身の みじめさを
一目あなたに見せたくて
うそと知りつつ 待ちました
女泣かせの 通り雨

ついてゆきたい どこまでも
それが女の 意地だから
うそと知りつつ 待ちました
夜の銀座は にわか雨

雨よ雨 雨 降らないで
今日も銀座の 街角で
うそと知りつつ 待ちました
馬鹿な女の 涙雨
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