月よりの使者

白樺ゆれる 高原に
りんどう咲いて 恋を知る
男の胸の 切なさを
啼け啼け山鳩 幾声も

夜霧の駅に 待つ君の
おもかげ強く ふり捨てて
はかなや月に 泣き濡れし
白衣の袖よ いつ乾く

幾春秋を さ迷えど
まことの縁 結ぶ日は
月よりの使者 思い出の
りんどう抱いて 来るという
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