焔(ほのお)

灯り落とした 枕辺は
寝物語の 夢がたり
紅の乱れも そのままに
口で移した しのび酒

ああ 抱かれて女は花になる
惚れりゃ誰でも初心になる
燃えて散れ散れ 胸で散れ
女ごころの 花舞台

泣けぬおんなの 写し絵が
窓の三日月 なぜ細る
せめて解かれた 黒髪を
寝てるおとこの 腕に巻く

ああ すがれば尚さら 仇になる
無理を通せば 駄目になる
燃えて散れ散れ 胸で散れ
女ごころの 花舞台

ああ 抱かれて女は花になる
惚れりゃ誰でも初心になる
燃えて散れ散れ 胸で散れ
女ごころの 花舞台
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