さすらい純情

心の荒野に 夕陽が沈む
俺を叱って 哭くカモメ
別れた あの日の お前の泣き顔
嗚呼… 風が頬打つ しぶき胸打つ
涙が凍る
さすらい純情 ながれ旅

夢さえやれずに 許しておくれ
きっと掴めよ 倖せを
季節がいくつも 変わってゆくけど
嗚呼… 夏の夜風に 秋の日暮れに
おまえを慕(おも)う
さすらい純情 はぐれ旅

港の酒場の きしんだ椅子で
詫びて悔やんで 呑む酒よ
霧笛はお前の 呼ぶ声 泣く声
嗚呼… 冬の霙(みぞれ)に 春の嵐に
いのちが痛む
さすらい純情 ひとり旅
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