錆びた合鍵

左に時計 まわしても
昨日に人は 帰れない
西日の小部屋 鉢植えの花
おまえの手料理 ひとつのベッド
なにげない 幸せを
若さで逆らい 傷つけた
あれから あれから あれから…
錆びた合鍵 捨てられなくて
見上げる三日月 胸を刺す

まぶたの奥に 憶えてる
ふたりの名前 書いたドア
誕生日には ワインを買った
おまえは紅く その頬そめた
なにげない 幸せを
若さで逆らい 手放した
あれから あれから あれから…
錆びた合鍵 心でわびて
想い出訪ねる 夢の中

なにげない 幸せを
若さで逆らい 傷つけた
あれから あれから あれから…
錆びた合鍵 おまえは誰と
暮らしているのか 幸せか
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