偲び逢い

風が出て来たね 夜も震えてる
おまえの肩先 抱き寄せる
たとえどんなに 愛していても
世間が許さぬ 恋がある…
この手に奪えぬ 腑甲斐(ふがい)なさ
髪の匂いが せつなく揺れる

星が泣いてるね 月も潤んでる
二人のつらさが わかるのか
今の生活(くらし)を 捨てろと言えば
なおさらおまえが 困るだけ…
いつかは別れる 恋なのに
影も寄り添う せつない夜よ

頬が冷たいね 指も凍(こご)えてる
にじんだ涙の せいなのか
できることなら 誰より先に
逢えたらよかった おまえには…
見つめる瞳の いじらしさ
俺の心が せつなく揺れる
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