喧嘩辰

恋とゆう奴あどえらい奴だ
俺を手玉に とりやがる
惚れてなるかと力んじゃみたが
泣かぬつもりを泣かされて
たまらなくなる俺なのさ

ひとつ張られりゃみっつ張りかえす
これが男の 意気地だぜ
おっとどけどけこの横車
あほう承知でおしとおす
やぼな御意見 無用だぜ

殺したいほど惚れてはいたが
指もふれずにわかれたぜ
なにわ節だと笑っておくれ
ケチな情けに生きるより
俺は仁義を だいて死ぬ
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