螢火の宿

窓の格子を 染めながら
仕掛けた花火が 水に散る
咲いてはかない 一夜の夢に
賭けて悔いない この命・・・
恋のみちゆき 螢火の宿

捨てた昨日も 他人の目も
今は憂き世の 向こう岸
罪の深酒 酔いしれながら
燃えてあなたに 身をまかす・・・
恋のみちゆき 螢火の宿

どこへ飛ぶやら あてもなく
はぐれ螢は 闇の中
眠れないのと 甘えた胸に
沁みてせつない 湯の香り・・・
恋のみちゆき 螢火の宿
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