螢の光

螢の光 窓の雪
ふみよむ月日 重ねつつ
いつしか年も すぎの戸を
あけてぞ今朝は 別れゆく

とまるも行くも 限りとて
かたみに思う ちよろずの
心のはしを ひとことに
さきくとばかり 歌うなり

筑紫のきわみ 陸の奥
海山遠く へだつとも
その真心は へだてなく
ひとえにつくせ 国のため
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