淡雪のワルツ

淡雪の やさしい影よ
眉をぬらして
まばたきしたら すぐ消えて
なごりはうすい 露ばかり

淡雪の ながれの葦よ
風にふるえて
いつまですがた 残すやら
末枯れはてて 茎ばかり

淡雪の こぼれる径で
君と別れて
あきらめきれず ふりむけば
日暮れを知らす 鐘ばかり
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