エサホイ女節

ハアー シベリヤから来た鳥が
あんた捜して宙を舞う
あたしゃ泣きながら でんぐり返し
ハアー 冬っこ近づくと 男は逃げる
ぬくい女のいる方へ
エッサエッサ ホイサッサ
追いかけて行けば 嫌われる

ハアー しけた海に思い出を
四つ 八つに 十六に
ちぎって棄てても 未練がつらい
ハアー 波止場で背伸びすりゃ あんたが見える
朝寝 朝酒させたげる
エッサエッサ ホイサッサ
帰っておいでよ 今すぐに

ハアー 命がけで惚れたから
死んでもそばにいてくれと
小声で言われりゃ 女は燃える
ハアー 夜更けの三日月に 向かって吠えた
あんな男のどこがいい
エッサエッサ ホイサッサ
くやしいけれども 上手だった
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